2014年3月10日月曜日

リオ会議でもっとも衝撃的なスピーチ


[編者]とても素晴らしかったので、


http://hana.bi/2012/07/mujica-speech-nihongo/


から転載させて頂きました。

最下段にテロップ付きのYoutube画像URLを添付


打村明さん、ありがとうございました


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 リオ会議でもっとも衝撃的なスピーチ

ムヒカ大統領のスピーチ 


[訳者]なんということでしょう。リオ会議(Rio+20)は環境の未来を全世界で決めて行く会議で、日本メディアも新聞やテレビで大きく取り上げてきたのに、もっとも衝撃的で環境危機の本当の問題を唯一示し、考えさせられるウルグアイ大統領の本音スピーチを誰も日本語に訳していません!

こんな大事なスピーチですので、日本の皆様にも紹介したく未熟ながら翻訳しました。訂正点や思ったことがありましたらコメント欄にお書きください。
もう一つガッカリしたことがあります。
リオ会議に期待を寄せ、Youtubeで各首脳のスピーチや、かの有名な伝説のスピーチをしたサヴァン・スズキさんの映像も見ていました。リオ会議では各国首脳が集まり、地球の未来を議論し合う場なのに、各国首脳は自分のスピーチを終わらせたら、一人一人と消えて行ってしまいました。世界中から何時間もかけてこの場に来ているのに、みな人の話は聞かず自分のスピーチで済ませている代表者が多いリオ会議だったと思います。
ウルグアイのような小国の大統領は最後の演説者でした。彼のスピーチの時にはホールにはほとんど誰もいません。そんな中、カメラの前で残したスピーチは、その前まで無難な意見ばかりをかわし合う他の大統領とは打って変わって、赤裸々に思っていることを口にしています。世界で最も「貧乏」な大統領と言われているエル・ペペ(愛称)が世界に対してどんなメッセージを残したのでしょうか。私にとってはいつも考えなければならない重要なスピーチにもなりました。
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ムヒカ大統領のリオ会議スピーチ: (訳:打村明)






会場にお越しの政府や代表のみなさま、ありがとうございます。
ここに招待いただいたブラジルとディルマ・ルセフ大統領に感謝いたします。私の前に、ここに立って演説した快きプレゼンテーターのみなさまにも感謝いたします。国を代表する者同士、人類が必要であろう国同士の決議を議決しなければならない素直な志をここで表現しているのだと思います。
しかし、頭の中にある厳しい疑問を声に出させてください。午後からずっと話されていたことは持続可能な発展と世界の貧困をなくすことでした。私たちの本音は何なのでしょうか?現在の裕福な国々の発展と消費モデルを真似することでしょうか?

質問をさせてください:ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか。

息するための酸素がどれくらい残るのでしょうか。同じ質問を別の言い方ですると、西洋の富裕社会が持つ同じ傲慢な消費を世界の70億〜80億人の人ができるほどの原料がこの地球にあるのでしょうか?可能ですか?それとも別の議論をしなければならないのでしょうか?
なぜ私たちはこのような社会を作ってしまったのですか?
マーケットエコノミーの子供、資本主義の子供たち、即ち私たちが間違いなくこの無限の消費と発展を求める社会を作って来たのです。マーケット経済がマーケット社会を造り、このグローバリゼーションが世界のあちこちまで原料を探し求める社会にしたのではないでしょうか。

 私たちがグローバリゼーションをコントロールしていますか?あるいはグローバリゼーションが私たちをコントロールしているのではないでしょうか?

このような残酷な競争で成り立つ消費主義社会で「みんなの世界を良くしていこう」というような共存共栄な議論はできるのでしょうか?どこまでが仲間でどこからがライバルなのですか?
このようなことを言うのはこのイベントの重要性を批判するためのものではありません。その逆です。我々の前に立つ巨大な危機問題は環境危機ではありません、政治的な危機問題なのです。
現代に至っては、人類が作ったこの大きな勢力をコントロールしきれていません。逆に、人類がこの消費社会にコントロールされているのです。私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。命よりも高価なものは存在しません。
ハイパー消費が世界を壊しているのにも関わらず、高価な商品やライフスタイルのために人生を放り出しているのです。消費が社会のモーターの世界では私たちは消費をひたすら早く多くしなくてはなりません。消費が止まれば経済が麻痺し、経済が麻痺すれば不況のお化けがみんなの前に現れるのです。
このハイパー消費を続けるためには商品の寿命を縮め、できるだけ多く売らなければなりません。ということは、10万時間持つ電球を作れるのに、1000時間しか持たない電球しか売ってはいけない社会にいるのです!そんな長く持つ電球はマーケットに良くないので作ってはいけないのです。人がもっと働くため、もっと売るために「使い捨ての社会」を続けなければならないのです。悪循環の中にいるのにお気づきでしょうか。これはまぎれも無く政治問題ですし、この問題を別の解決の道に私たち首脳は世界を導かなければなりません。
石器時代に戻れとは言っていません。マーケットをまたコントロールしなければならないと言っているのです。私の謙虚な考え方では、これは政治問題です。
昔の賢明な方々、エピクロスセネカアイマラ民族までこんなことを言っています

「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」

これはこの議論にとって文化的なキーポイントだと思います。
国の代表者としてリオ会議の決議や会合にそういう気持ちで参加しています。私のスピーチの中には耳が痛くなるような言葉がけっこうあると思いますが、みなさんには水源危機と環境危機が問題源でないことを分かってほしいのです。

根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして、改めて見直さなければならないのは私たちの生活スタイルだということ。

私は環境資源に恵まれている小さな国の代表です。私の国には300万人ほどの国民しかいません。でも、世界でもっとも美味しい1300万頭の牛が私の国にはあります。ヤギも800万から1000万頭ほどいます。私の国は食べ物の輸出国です。こんな小さい国なのに領土の90%が資源豊富なのです。
私の同志である労働者たちは、8時間労働を成立させるために戦いました。そして今では、6時間労働を獲得した人もいます。しかしながら、6時間労働になった人たちは別の仕事もしており、結局は以前よりも長時間働いています。なぜか?バイク、車、などのリポ払いやローンを支払わないといけないのです。毎月2倍働き、ローンを払って行ったら、いつの間にか私のような老人になっているのです。私と同じく、幸福な人生が目の前を一瞬で過ぎてしまいます。
そして自分にこんな質問を投げかけます:これが人類の運命なのか?私の言っていることはとてもシンプルなものですよ:発展は幸福を阻害するものであってはいけないのです。発展は人類に幸福をもたらすものでなくてはなりません。愛情や人間関係、子どもを育てること、友達を持つこと、そして必要最低限のものを持つこと。これらをもたらすべきなのです。

幸福が私たちのもっとも大切なものだからです。環境のために戦うのであれば、人類の幸福こそが環境の一番大切な要素であるということを覚えておかなくてはなりません。

ありがとうございました。

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テロップ付きYoutube動画
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訳者追記:(7月24日)

  1. コメント欄でシェアや転載の許可を聞く方が多くてとても嬉しいです。どうぞご自由に転載ください。許可なんていりません。
  2. ムヒカ大統領のすごさというのは、言葉だけでなく行動にも表しているからだと思います。「世界一貧乏な大統領」と言われているのは資産が少ないからではなく、個人資産を87%寄付して家とトラクターだけで暮らしているからです。ここでもっと知れます
  3. 私はいまウルグアイの近隣の国、パラグアイに一時滞在しています(妻が日系パラグアイ人です)。先月のパラグアイでの政治混乱のときにも彼のMERCOSURでのスピーチでかなり助かりました。私の本業はこちらで見れます(英語です) http://nikkeiyouth.com/2012/07/11/nyn-phase2/
  4. みなさんのつぶやき、シェア、ブログ紹介のおかげでムヒカ大統領のスピーチもたくさんの人に読まれています。ありがとうございます。Muchas gracias!

追記2:(7月25日)

  1.  みなさんのコメントや翻訳の指摘で、ムヒカ大統領の文章をもっと忠実にすることができました。数カ所直しました。Rioさん、佐藤さん、吉田さんヤノケンさん、Tomoさん、二宮さんありがとうございます!
  2. この文章を読んで、何かをしたい、少しのことでもいいと思った人、あるいは私が動いたって何も変わらないのではと思う人。次にこの簡単なエクアドルの先住民の童話「ハチドリのひとしずく」を見てほしいです。自分がやれることをやるだけ、の人が増えるだけで世界は変わるのだと思います。私の団体ではそういった世界にインパクトを与えたい、日本と世界を繋げたい「日係人」のネットワーク構築とそういったプロジェクトを可能にするクラウドソーシングとクラウドファンディングのプラットフォームを作っています。もしこのプロジェクトにお手伝いしたい方がいましたらコメント欄、あるいはこちらのコンタクトでお問い合わせください

フッターーーーーーーーー

田舎暮らしコミュニティ・中山道 芦田宿:企画書





無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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2014年3月8日土曜日

田舎暮らしコミュニティ・中山道 芦田宿:企画書

ご賛同ください!
仲間になってください!
一緒に、田舎暮らしコミュニティのモデルを
              創ろうではありませんか!
自分で暮らしたい人、応援したい人、自分でもコミュニティを創りたい人、何れもOKです!


3月2日に、上田市で開催されたNPO法人信州まちづくり研究会の理事会において、ここの掲載した「田舎暮らしコミュニティ・中山道 芦田宿」企画書が了承されました。

まだ、理念とコミュニティ形成のための基本的な考え方だけですが、これから具現化に向けて積極的に進めて参ります。

NPO法人信州まちづくり研究会の役割は、このコミュニティ創りの為のコーディネイターとファシリテーター役です。

この企画書をお読み頂くと判りますが、非常に斬新で合理的な手法を採りいれたもので、もしかしたら日本初の試みかもしれないと思っております。

以下の企画書をお読みください!
これは、今までの集大成です!


芦田宿 本陣

芦田宿 金丸旅館






















☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆




田舎暮らしコミュニティ・中山道 芦田宿


企画書


NPO法人信州まちづくり研究会(以下NPOという)が
コミュニティづくり全体の
コーディネイターとファシリテーターを務め
基本設計を行い推進します


地縁団体の規約によるコモンハウスを持ったコミュニティの形成と
農地の確保と運営管理までシステム化した
田舎暮らしコミュニティづくりは
日本初かもしれません!



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基本コンセプト

自然な自己実現の暮しと
プライバシーと共有のベストミックスと
生涯コストの軽減を計り
持続可能なコミュニティを実現する


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どんな考え方で,どんなコミュニティなのか?


1 より自然に近いところで
2 良好なコミュニティを仲間と共に形成し
3 夫婦それぞれのプライバシーを尊重した家をつくり
4 自然と土に親しみより健康的で
5 生活と食がより安全・安心で
6 食べ物の自給が可能で
7 より安価に暮らせ
8 資産の継承がうまくいく


こんな”田舎暮らしコミュニティ”を実現します
コミュニティの運営や運営はNPOがサポート致します




上記の考え方を,順番に説明します



1 より自然に近いところで

中山道芦田宿は,中山道69次のうち,江戸から26番目の宿場町
周囲は田園と森林に囲まれています
立科町の南部山地は八ヶ岳中信高原国定公園の中にあります
立科町の約60%は森林です
 
予定の場所は
芦田宿の中央より南にあたる閑静な住宅地です

   

2 良好なコミュニティを仲間と共に形成し

一人より、理念を同じくする仲間と共に生活した方が
全てに有利で強くなれるという考え方が基本です

   個人のプライバシーと共同の良さがほどよく調和し
   安全・安心で永続可能な秩序が保たれる良好なコミュニティです
このためには,感性と合理性に基づいて
すてきな家と美しい環境づくりをします

そのために
このコミュニティを管理運営する地縁団体(末尾に解説)をつくり
しっかりした自治会規約を定め,自治組織をつくり
共有施設の所有,農地の借用,コミュニティ環境の管理を行います
自治会規約は公正証書にします



3 夫婦それぞれのプライバシーを尊重した家をつくり

生活の豊かさの確保とコストダウンの両立のために
家は夫婦を基本とした小さな家とし,連棟とします
しかし,生活の場は豊かさを感じられる造りとします
夫婦それぞれの部屋の機能を充実させ、
プライバシーと休養と自己実現を助けます


4 自然と土に親しみより健康的で

芦田宿は標高約700mなので空気が清浄で
降水量が少なく(年間1000ミリ前後),晴天率が高いので
自然と土に親しむには理想的な気候です
散策,森林浴,ハイキング,川釣り,登山等が日常的にでき
日常の農作業で土に親しむことが,何よりも健康の元になります
認知症や寝たきりにならない健康をつくります
(信州は男女ともに日本一の長寿県です。男性80.88歳、女性87.18歳です。)


5 生活と食がより安全・安心で

生活の安全・安心は
良質なコミュニティを形成することにより確保します
食の安全・安心は
自分で作った物を食べる,これが基本
きれいな水と空気の下で,無農薬栽培をします
資源循環型の生活をするために
太陽光発電,生ごみリサイクルや雨水の活用を行い
できる限り再生可能エネルギーを使います
NPO法人信州まちづくり研究会が
これらの全てをコーディネイトします



6 食べ物の自給が可能で

一人では難しい自給自足も
良好なコミュニティを形成することにより
農地の確保も容易にでき,作業も無理なく行うことができます
お米は100%無農薬で自給できます
トマト,キュウリ,ナス,ピーマン,トウモロコシ,ゴーヤ等は
春から秋まで採取できます
ジャガイモ,タマネギ,ニンニク等の根菜類は保存できます
できるだけ無農薬で作ります
農地は自治会が,特定農地貸付法を活用し確保します
生活や農作業に必要な高価な機械設備は共同で持ち管理します
自分達の食べる分だけでしたら,作業は適度な運動であり
仲間がいるので楽しくできます
何よりも健康を高めます
栽培方法については指導致します



7 安価に暮らせる

自宅はできるだけ小じんまりと造り
共有できるもの(機械器具,ゲストルーム)は自治会が所有し
コモンハウスに設置します
乗用車やトラック(軽トラ)も共有が可能です
従って,各家の建設費,設備費や維持管理費が軽減できます
このコミュニティでは助け合い・融通し合いができるので
総合的にコストを削減できます



8 資産の継承がうまくいく

このコミュニティが,1から7までのコンセプトで創られ管理されれば
心豊かな生活を実現する強く美しいコミュニティになります
立派なコミュニティを形成することができれば
社会的評価が高まり,各自の持つ土地と家の不動産価格が上がります
結果として
不動産の評価額が相対的に優位になり
売却も相続も良い形で実現します
生涯コストの低減につながります


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お問い合せ お気軽にどうぞ、参考資料もございます。

NPO法人信州まちづくり研究会 理事兼事務局 安江高亮
 
Mail: takasuke2@mitsuyakogyo.co.jp
 
けいたい 090-3148-0217
 
Skype  takasuke6



参考:地縁団体とは
 
・より快適で,心豊かな生活のできるコミュニティを形成するために,地方自治法第260 

 条の2による「地縁による団体」(以後,地縁団体という)です



・市町村長の認可によってできる法人で,地域的な共同活動を行うことを目的としていま

 す。

・この法人で不動産の取得や賃貸、保険の契約等ができるようになります。

・法務局に登記しなくてもいいので、お金がかからない。
・固定資産税(町税),取得税(県税),贈与税(国税)等は減免されます。
・営利事業はできませんが,税務申告も不要です。
・土地登記に必要な、法人の証明と印鑑証明は市長が出してくれます。


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農楽のすすめ!

「街並づくり」の理念にご興味のある方は
http://www.youtube.com/watch?v=nn5OVYAwJnQ

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/


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